令和8年度(2026年度)の小規模事業者持続化補助金はどうなる?
「令和8年度 中小企業・小規模事業者・地域経済関係 概算要求等ポイント」をもとに2026年度の小規模事業者持続化補助金の内容を予測しました。


補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。 慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。
ポイント
- 2026年度も小規模事業者持続化補助金は継続されると予想
- 2026年度は、第19回・第20回の2回程度の公募が行われる可能性が高い
- 第19回公募は、2026年5月下旬ごろに公募開始される可能性が高い
2026年度も持続化補助金は継続される?
2026年度も、小規模事業者持続化補助金は継続される可能性が高いと考えられます。現時点で、持続化補助金そのものが廃止されるという公式な発表は出ていません。(2025年12月10日現在)
一方で、2025年(令和7年度)補正予算では、「中小企業生産性革命推進事業」の一環として、持続化補助金を含む中小・小規模事業者向けの支援が引き続き位置づけられています。
国としては、物価高や人手不足、最低賃金の引き上げなどに対応するために、中小企業・小規模事業者の「稼ぐ力」を強化する方針を打ち出しています。その中で、販路開拓や生産性向上を支える持続化補助金は、引き続き重要な位置づけにあると考えられます。
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参考:令和8年度 中小企業・小規模事業者・地域経済関係 概算要求等ポイント
参考:経済産業省関係令和7年度補正予算案の事業概要
2026年度の持続化補助金の変更点は?
2026年度も小規模事業者持続化補助金は継続される見込みですが、2025年度に行われた制度変更の流れを踏まえると、いくつかの見直しが行われる可能性があります。可能性として、以下2点の変更点が考えられます。
- 補助枠や予算配分の見直し
- 事業要件・計画内容の高度化
近年の傾向を見ると、国の方針として
- 成長投資
- 賃上げ
- デジタル化
を支援の軸に据えており、その流れは2026年度も続くと考えられます。
補助枠や予算配分の見直し
2025年度は、中小企業生産性革命推進事業の中で「中小企業成長加速化補助金」や「デジタル化・AI導入補助金」など、より成長投資を重視した補助金が拡充されました。
この方針を引き継ぐ形で、2026年度も持続化補助金への配分や補助上限・補助率が見直される可能性があります。
たとえば、これまで販路開拓を中心にしていた持続化補助金が、より「生産性向上」「高付加価値化」「地域雇用創出」に重点を置く方向に調整されることが想定されます。国が掲げる“賃上げの実現”に沿って、賃上げを行う事業者への優遇や加点制度の強化が続く見込みです。
事業要件・計画内容の高度化
2025年度の申請では、「DX化」「カーボンニュートラル対応」「業務の自動化」といったテーマが評価されやすい傾向にありました。2026年度も、単なる販路拡大だけではなく、次のような方針に沿った計画が重視されると考えられます。
- DX化・AI活用による効率化
- 高付加価値化・利益率向上の仕組みづくり
- 人材育成・賃上げを伴う経営改善
たとえば、単なるホームページ制作よりも、オンライン販売や顧客管理を組み合わせた「DX販路開拓」に発展させることで採択率が高まる可能性があります。
国の政策的に、「成長分野への投資」や「地域経済への波及効果」を重視する方向が続く見通しです。
2026年度の小規模事業者持続化補助金は、制度としては継続される見通しですが、政策の重点が「成長・DX・賃上げ」へとシフトしていく可能性があります。補助金を活用する事業者は、「自社の計画がこれらの政策テーマとどうつながるか」を明確にし、早めに商工会や専門家に相談して準備を進めることが重要です。最新情報は、中小企業庁および全国商工会連合会の公式サイトで随時更新されます。申請前には必ず公式情報を確認してください。
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2026年度の公募回数はどうなる?
2026年度の小規模事業者持続化補助金は、これまでの公募回数の推移から見ると、年2回程度の公募が行われる可能性が高いと考えられます。直近の年度の公募回数は、次のように推移しています。
年度
想定公募回数
想定スケジュール例
2022年度
5回
2月・5月・8月・10月・12月
2023年度
3回
3月・6月・9月
2024年度
1回
3月
2025年度
2回
5月・10月
2026年度(予想)
2回程度
4月〜5月、9月〜10月
このように、2022年度は5回と多く、2024年度は1回のみと少ないなど、年度によって回数にはばらつきがあります。ただ、直近の流れを見ると「年2回程度」の公募に落ち着きつつあるように見えます。
そのため、2026年度は、第19回と第20回の2回の公募が行われるケースをメインシナリオとして想定しておくと、スケジュールを立てやすくなります。
特に、第19回の公募は、予算が成立した後の早いタイミングで始まる可能性が高いため、4月中にはGビズIDの取得や、経営計画書・補助事業計画書の素案づくりを進めておくと安心です。
2026年度のスケジュール予想(第19回・第20回)
ここでは、2026年度に行われると予想される第19回・第20回公募のスケジュールを、過去の傾向をもとに整理します。あくまで予想であり、実際の日程は公式発表を優先してください。
公募回
公募開始(要領公開)
申請締切
交付決定の時期
第19回(予想)
2026年5月下旬ごろ
2026年8月下旬ごろ
2026年11月ごろ
第20回(予想)
2026年9月中旬ごろ
2026年12月中旬ごろ
2027年2〜3月ごろ
第19回は、2026年4月〜5月にかけて令和8年度予算が反映された後、5月下旬ごろに公募開始されるスケジュールが想定されます。その後、約3か月の申請期間を経て8月下旬ごろに締切、審査を経て11月ごろに交付決定、という流れです。
第20回は、第19回から約4か月後の9月中旬ごろに公募開始され、12月中旬ごろの締切、翌年2〜3月ごろの交付決定というパターンがイメージしやすいです。
なお、こうしたスケジュールは、過去の公募間隔(おおむね3〜4か月ごと)をもとにした予想です。実際には、国会での予算審議の状況や、他の中小企業向け政策との調整によって変わる場合があります。最新情報は、小規模事業者持続化補助金の公式サイトや中小企業庁のページで必ず確認してください。
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よくある質問
2026年度の申請を検討している小規模事業者から、よくいただく疑問をまとめます。
Q1. 過去に採択された事業者でも、再申請はできますか?
過去に採択された事業者でも、条件を満たせば再申請できる見込みです。
一般的には、前回の補助事業の実施期間が終了してから一定期間(例:1年程度)が経過していること、前回の実績報告や賃上げ状況報告などの提出書類が受理されていること、などが条件となります。
一方で、過去に「卒業枠」などの特別な枠で採択された場合は、再申請が制限される可能性があります。具体的な条件は、公募要領で毎回確認する必要があります。
Q2. 申請のために、どのような準備が必要ですか?
申請の準備としては、次のようなステップが基本になります。
- 電子申請用アカウント(GビズID)の取得
- 地域の商工会または商工会議所への相談・支援依頼
- 最新の公募要領の入手と内容の確認
- 経営計画書・補助事業計画書の作成
- 「販路開拓」「業務改善」「効率化」「DX化」など、補助対象になりやすい事業内容の検討
- 商工会・商工会議所による「事業支援計画書(様式4)」の発行依頼
GビズIDの取得には時間がかかる場合がありますので、2026年度の公募を見込む場合は、前年度のうちに取得しておくと安心です。
Q3. 補助上限や補助対象経費などの条件は変わりますか?
2026年度も、国の政策テーマや予算状況に応じて、同様の見直しが行われる可能性があります。
補助上限額や補助率、補助対象経費の範囲は、過去にも見直しが行われてきました。例えば、特別枠の新設・整理、補助上限の引き上げ・引き下げ、対象経費に含められる項目の調整、加点条件の変更などが考えられます。
Q4. 2026年度の情報は、いつごろ公開されますか?
2026年度の持続化補助金の具体的な公募情報は、令和8年度予算が成立した後、中小企業庁や補助金事務局の公式サイトで順次公開されると考えられます。
直近の傾向を見ると、最初の公募要領は年度の前半(4〜5月ごろ)に公開され、その後、申請受付開始までに少し時間差があるケースが多いです。2026年度も、第19回公募の申請受付開始は「2026年5〜6月ごろ」と想定しておくとよいでしょう。
いずれにしても、公式な情報は中小企業庁や商工会・商工会議所の案内が最も確実です。2025年度の終わりごろから、こまめに公式サイトをチェックしておくと、情報を見逃しにくくなります。
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監修者からのワンポイントアドバイス
持続化補助金は小規模事業者への支援の必要性から都道府県知事からも国へ継続要請があるほど重要な補助金となっています。今後の経済情勢の変化の中でも本補助金の必要性は益々高まっていると言えるでしょう。公募要領を見て申請内容をしっかりと吟味しましょう。

